参加動画その12

わとわ(三宅一徳)2020年 0:00 廻(めぐる) 4:28 霧の円庭(きりのえにわ) 8:56 輪舞曲(ろんど)  「輪」と「和」をモチーフにした3つのMiniature Garden. 輪廻転生、生々流転、永遠の営みの中で巨視的には同じような事象がひたすら繰り返され、微視的には繰り返しの中で様々な摩擦と新たな変化が引き起こされている。  曲中各々のパートが持つアイデンティティはある時は他のパートと同調し、あるときは位相のズレや距離感による関係性の変化を起こしつつも、各々のペースを大きく崩すことなく保ち続け、また過度に破壊的になる事なく他者との適度な緊張感と共に概ね和を保ち続ける。  特色として20絃箏を通常のダイアトニックではなくペンタトニックで調弦する事で絶対音域の拡大と13絃箏のもつ豊かなレゾナンス特性を指向。 20絃箏が開発された経緯とは別視点からの原点回帰かつインベンション的側面も持つ楽曲でもある。 Ⅰ)廻(めぐる)  ディベルティメント的性格。  5(2+3)拍子のリズムの上に3+3+3+2=11拍の諧謔的なモチーフが踊り、5(3+2)拍子の歌を引き出す。素数のせめぎ合いの中に和を見出だす。 Ⅱ)霧の円庭(きりのえにわ)  間奏曲。円を描くゆったりとした和みの時間。枯山水に浮かび上がる砂紋の如く。 Ⅲ)輪舞曲(ろんど)  3+3+3+2=11拍という端の欠けたいびつなワルツ的モチーフが支配するロンド。  他者との距離感において周期的に自己を再確認しつつ、他者を巻き込んで大きな輪を形成していく。 (三宅一徳 第229回定期演奏会 初演プログラムより) [尺八Ⅰ] 原郷隆 [尺八Ⅱ] 田野村聡 [尺八Ⅲ] 元永拓・(笛)新保有生 [三味線] 今藤政優  [琵琶] 久保田晶子  [二十絃] 三宅礼子 [箏] 桜井智永 [十七絃] 久本桂子 [打楽器] 多田恵子 盧慶順 冨田慎平 [指揮]箕輪健太 録音:三塚幸彦 撮影・編集:望月達史 2025年5月28日(水) 日本音楽集団第245回定期演奏会 「その光、ふたたび」 @豊洲シビックセンター5Fホール


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